ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いと使い分け!初心者でもわかるマイクの基礎知識

音楽・配信などの機材系

マイクを選ぶとき、必ずと言っていいほど出てくるのが「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」という2種類。「何が違うの?」「自分に合うのはどっち?」と悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。この2種類は用途が異なります。そこで両者の仕組みや特徴、用途の違いを解説します。

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ダイナミックマイクとは?頑丈で屋外でも使いやすい

ダイナミックマイクは、電源不要で動作するシンプルな設計が特徴です。音の振動でコイルを動かし、その動きで電気信号を作り出す構造です。ガシガシ使っていけるので初心者の方も安心して使っていけると思います。

◎代表的なモデル
・SHURE ( シュア )SM58(ド定番で配信、ボーカル、バンドマンはまずこれを)
・SHURE( シュア ) SM57(楽器録音にも強い!稀に向井秀徳さんみたいにボーカルで使うことも)

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ダイナミックマイクの長所

・頑丈で壊れにくい!
・音圧に強く、大音量でも歪みにくい
・ノイズに強く、周囲の音を拾いにくい(配信の時にありがたい)

ダイナミックマイクの短所

・入力感度はやや低めなので、音質はコンデンサーマイクに劣ることも

※ただし、上位モデルは普通に歌録りや、ナレーションにも使われることが多いです

ダイナミックマイクが向いている用途

・ライブやステージでのボーカル
・屋外ロケや現場取材
・楽器(ギターアンプ、ドラムなど)の録音

ある程度、マイクの頑丈さが求められる環境では大活躍です!屋外や、歌いながら激しいアクションをしたい場合はダイナミックマイクの方が確実でしょう。

コンデンサーマイクとは?繊細な録音ができる

コンデンサーマイクは、振動板と背後の金属板との間の静電容量が変化することで音を電気信号に変換します。動作にはオーディオインターフェイスやミキサーに搭載されているファンタム電源(+48Vなど)が必要なモデルが多いです。

最近ではUSB接続が可能なコンデンサーマイクも販売されているので、オーディオインターフェイスを所有されてない方はそちらを検討してみるのも良いと思います。初心者でも使いやすく、パソコンに繋ぐだけで高音質録音が可能なので配信者にも人気が高いです。

◎代表的なモデル
・audio-technica AT2020
・Neumann TLM 102(プロ向け)

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コンデンサーマイクの長所

・非常に高感度で、繊細な音まで拾える
・周波数特性が広く、クリアな音質

ある程度、マイクの使い方に慣れてくるとほぼ全ての方がコンデンサーマイクにも興味を持っていくと思います。特に配信をされている方や、歌の録音をよくされている方はレベルアップを考えてコンデンサーマイクに興味をもつのではないでしょうか。

コンデンサーマイクの短所

・繊細な音を拾える代償に環境音やノイズも拾いやすいことも…
・衝撃や湿気に弱く、ややデリケート…

コンデンサーマイクが向いている用途

・自宅録音、ナレーション、ASMRなど声の繊細さを求められるもの
・スタジオでの歌録り

声の良さを活かしたい場面でコンデンサーマイクは大きな力を発揮してくれます!

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクは用途によって使い分けよう!

はじめの1本!という場合はSHURE SM58を買っておけば間違いはないと思います。歌や楽器の録音はもちろん、ナレーション、なんでも使えます。2本目以降のマイクが増えてもSM58なら使い分けることができるでしょう。

慣れてきたら複数のマイクを使い分けるのも楽しいと思いますよ。配信はダイナミックマイクで行って、歌ってみたはコンデンサーマイクで!という方もいらっしゃいます。

マイク選びで音質や使い勝手が大きく変わるので、自分の目的にあったマイクを選びましょう。筆者の場合でしたら、声質がボワボワしてるのでコンデンサーマイクよりも、ダイナミックマイクを使ったほうが足りないところを埋め合うことができるので使いやすかったです。

マイクの価格帯と選び方の目安など

・5,000円〜1万円台前半:
USB接続の入門機や、安価なダイナミックマイクが中心。宅録や配信初心者におすすめ。最初の1本として選ばれやすいですが、用途によって末永く使い続けられるモデルが多いですよ。

・1万円〜3万円台:
オーディオインターフェイスと組み合わせて使う本格派のコンデンサーマイクが主流。音質にこだわりたい人や、ナレーション・歌の録音をしたい方に!チャンネル登録者をある程度確保されているYouTuberやVtuberが使っていることが多い価格帯の印象です。

・5万円以上:
業務用、プロ向けのモデル。スタジオ品質でのレコーディングや、商業ナレーションに使われます。プロミュージシャンの方が使われてる印象ですが、銀の盾をもらえているレベルのYouTuberやVTuberも使っているケースがチラホラ。

マイクの接続方式

マイクには「XLR接続」と「USB接続」の2タイプがあります。

・XLR接続
本格的な録音機材に使われる3ピンのケーブル。エレキギターやエレキベースも嗜む方には馴染があるかもしれません。
ファンタム電源が必要な場合もあるため、オーディオインターフェイスやミキサーが必須です。メリットとしては音質が良く、将来的に機材を拡張したい人におすすめ。

・USB接続
パソコンに直接挿して使えるので非常にお手軽!オーディオインターフェイスが不要なので、配信初心者や動画編集用の録音にも人気です。ただし拡張性はやや低め。

用途や環境に応じて、接続方式を選びましょう。

マイクによってはスイッチがないものも

カラオケのマイクでしたら、使わない時はスイッチを切りますよね?ところがプロクオリティーのダイナミックマイクやコンデンサーマイクの場合、ON/OFFのスイッチがついてないこともあります。スイッチがついてない場合はボリュームを0にするなどをして対処してください。

USB接続タイプでしたらそこまで神経質になる必要はないでしょう

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マイクの指向性によって周りの音を拾いやすくなる

マイクには「音を拾う方向=指向性」の違いもあります。例えば、ボーカルのマイクは前方の音をよく拾う単一指向性の方が、バックの演奏の音を拾わないで済むので好まれています。どんな方向からの音を拾うかによって、使いやすさや収音の精度が変わります。

単一指向性(カーディオイド):前方の音をよく拾い、後方や横の音はカット。多くのボーカル用マイクに採用。

無指向性(オムニ)、全指向性(オムニディレクショナル):全方向から均等に音を拾う。インタビューや環境音の収録に適しています。

双指向性(フィギュア8):前後の音を拾い、左右をカット。対談や2人同時収録に便利。

マイクの音質を更に高めるための工夫

マイクの性能を最大限活かすには、周囲の環境とアクセサリ選びも重要です。

配信や録音で安定してマイクに音を乗せるためにスタンドを!

ライブステージでハンドマイクで歌うならまだしも、自宅でネット配信をしたり、歌の録音する際はマイクを固定するスタンドを活用しましょう。口との距離を安定させることで、音量や音質のムラを減らします。卓上向けのものから、リハーサルスタジオで使われているようなものまで様々なものが販売されていますので用途に合わせて購入してください。

マイクを使う際はポップガードを!

感度がいいマイクを使う際は、声の破裂音(バ行やパ行)を拾いやすい傾向にありますので、ポップガードを使用することで軽減することができます。息の音をなるべくマイクに乗せたくないのならとりあえずポップガードを使うと良いでしょう。

またポップガードはツバからマイクを守る役割もあります。マイクにツバがつくと匂いや清潔感が…。故障の原因にもなりかねないのでポップガードはできるだけ使うことを推奨します。

細かなノイズを載せないためにショックマウント

机やスタンドの振動をマイクに伝えないようにするアイテム。特にコンデンサーマイクで細かなノイズが気になる人には絶大な効果を発揮することでしょう。

リフレクションフィルターで音の跳ね返りを抑える

コンデンサーマイクで歌を録音する際、部屋の反響音が気になる場合に便利です。音がマイクの背後で跳ね返らないよう抑えてくれます。良い音で録音するために導入してみましょう

USB接続じゃない方はマイクのシールドの質にこだわろう

マイクとオーディオインターフェイスをつなげるためのシールドは安物じゃなくて、それなりの質のものを使いましょう

◎おすすめシールド
ベルデン
オヤイデ

不要なノイズがノリにくくなりますし、音が太くなります。
シールドの効果はエレキギターやエレキベースを嗜む方はよくご存知かと思います

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