ブロガー、そしてVTuberとして活動されている鈴乃音ベルさんにお話を聞かせていただきました。鈴乃音ベルさんはご自身のYouTubeチャンネルと、ブログという2つの柱を持っていて、それぞれの相乗効果を狙うユニークな取組を行っています。現代は「会社員+配信者」「絵師+VTuber」など複数の柱を持ちながら行動されている方が増えているかと思いますので、モデルケースの1つとして紹介させていただきたくインタビューを申し込ませていただきました。
ニコ動とニコ生がゲーム実況の原体験
ーー本日はこのような機会を設けていただきありがとうございます!鈴乃音ベルさん(以下 ベルさん)がVTuberとして活動を開催された経緯など、色々と聞かせていただければと思います。現在はYouTUbeでゲーム実況をメインに行われていますよね。
鈴乃音:こちらこそよろしくお願いします。そうですね
ーーでは、まず最初にベルさんとゲームとの出会いを教えて下さい
鈴乃音:一番最初に遊んだゲームは「スーパーマリオブラザーズ」ですね。ファミコンで一番最初に遊ぶのはこのタイトルになるのかなと思いますね。ゲームにはアナログ的な玩具には無い魅力がありますよね。そこにすっかりとハマってしまいましたね。
ーー分かるような気がします。ソフトを入れれば無数の世界が広がりますものね。続いてはゲーム実況との出会いについて教えて下さい。
鈴乃音:私とこういうゲーム実況という文化との出会いが「ニコ動(ニコニコ動画)」と「ニコ生(ニコニコ生放送)」なんですよ。
ーーなるほど!ニコ動やニコ生の実況は僕もよく見てました。
鈴乃音:本当、色々なゲームの実況が投稿されていましたよね。とある実況者さんにハマった動画が投稿される度に見に行っていた時期もありましたね。
生主さんと、リスナーさんとのやり取りが非常に面白いと思いましたね。動画や生放送を通してお互いに好きなことを語り合うのは楽しいじゃないですか。
ーーゲームへの愛とか色々と共有できますよね。その後、ツイキャスやYouTubeなど色々なプラットフォームで生放送の文化が拡散されていきましたよね。
鈴乃音:それに私自身もニコニコ生放送で生主をしていた時期もありましたしね。その後、2021年末にYouTubeでVTuberとして活動を開始しました。
ブログとYouTubeで相乗効果を狙う
ーー続いては現在の配信コンセプトについてお聞かせください。ベルさんは「バーチャルゲームブロガー」 というコンセプトでブロガー兼Vtuberとして活動をされていますよね。
鈴乃音:そもそもは、とあるブロガーさんの影響を受けてまずはブログを立ち上げてみたんですよ。当時はブログという物自体がよく分かっていなかったですけど(笑)。
私自身が好きな事なら記事にして発表する事が出来るだろうと思い、ちょっとした攻略ブログも作ったりもしていました。
ーー最初からオリジナルドメインでやられていたのですか?
鈴乃音:はじめの方は「アメブロ」の無料サーバーでやってましたよ。ただ、それだとアドセンスに合格するなどのステップアップの条件を満たせないということでサーバーを契約して、オリジナルドメインを取得して、wordpressをインストールして今の形態になりました。
ーーブログとYouTubeの関係性はどのようになっていますか?
鈴乃音:ブログ記事からYouTubeへの導線を張りたいのが目的でもありますね。相乗効果を狙っていますがまだまだ色々と模索中です。現在は、万が一のことを考えて導線はブログからの一方通行にしています。
ーーブログを立ち上げた時点では現在のVTuberとしての活動を考えていましたか?
鈴乃音:はい!「将来的にはVtuberとして配信もしてみたい!」というのがあったので、ずっとお世話になっていて信頼できる方にイラストをお願いしていました。もうデビューするなら絶対にこの人に頼みたいと思っていましたから。今でも新規のイラストはすべてその方にお願いしてますよ。
イラストをお願いした方にLIVE 2Dのモデルもお願いしましたし、チャンネル登録者が100人を達成したタイミングで公開しました。私自身はLIVE 2Dの知識があまりなかったので支えてくださって本当に助かりました。
ーーはじめてYouTubeでお見かけした際はOLというか、事務員のような雰囲気を感じました(笑)。
鈴乃音:事務員的なのはブログもこなして配信もしているというキャラ付けで現在のこの様な姿になりましたね。ブログの宣伝活動のためにYouTube活動をしているのですが、ちょっと配信がメインになってきちゃってますね(笑)。
配信の先輩たちから学び、トライ&エラーを重ねる
ーーベルさんが配信される上で他の配信者様を参考にされることはありますか?
鈴乃音:私自身、今の活動を始める前に2020年頃から視聴者としてVTuberの文化に触れていましたから参考にした所はありますね。現在、活動を始めて2年半位になりますが、時期によって参考にしている配信者の方は変わっていった様な気がします。
やっぱり活動するには「伸びたい!」という思いは正直ありますね。同時接続が多い人の配信を見て「どうすればより人が来てくれるだろう…」とか「どの部分なら私でも出来るかな」と試行錯誤の日々でしたね。
ーー他の方の配信者様のどのような点を参考にされますか?
鈴乃音:例えばリスナーさんへの反応がお上手な方は参考になりますよね。「私にもできるかな」って積極的に取り入れてます。
配信の作り方も色々な方を参考にさせていただいています。例えば制限プレイ、いわゆる「縛りプレイ」をされている方の、制限具合も結構、参考になります。「これくらい厳しくすると人を集めやすいかな?」などなど。
他にも動画の作り方ですとか、配信を続ける上での忍耐力とか皆さんから勉強させてもらってます。
ーートライ&エラーを繰り返されて今の規模までチャンネルを育てられたのですね。活動初期を振り返ってみていかがでしたか?
鈴乃音:やっぱり最初の頃はリスナーさんの数も少なく、コメントも人気な配信者と比べて少なかったですね。ニコ生配信していた時でコメント0で配信終了と事も結構あったので、多少のメンタルはあるつもりですが。今でもコメントが長時間途絶えると寂しかったりして、「配信やめちゃおっか」と思う所はあったりします…
ただ、配信はとにかく毎日続けてきましたね。毎日続けると「多少のインプレッションのサービスがあるのかも?」というのは感じましたね。仮に同時接続に恵まれなかったとしても、アーカイブを見てもらって再生数が上がり、そこからチャンネル登録に繋がったと思います。
ーーブログからYouTubeへの流入はありましたか?
鈴乃音:ブログからの流入はあったと思います。特にそう思ったのはゲームタイトルで言うと「新熱血硬派くにおくん」の時だと思います。生配信でも再生数が多めになっていたのでブログの記事からの流入が一番上手くいったのかなと思います。
ーーコンボが上手く決まると相乗効果が起きますよね。配信と合わせて、「switchセール情報」ですとか動画も積極的に出されていますよね。
鈴乃音:同時接続が中々、伸びなくて悩む時もありました。なら動画を作ってみて、そこから導線を作ってリスナーさんが増えたら良いなと思いセールの動画を作ってみました。
ーー何か新しいゲームをやりたいときに参考になりましたよ!
鈴乃音:ありがとうございます!活動初期に作っていた、「おススメのゲーム〇〇選!」といった動画も時間があればまた作ってみたいと思いますね。
ーー出されている動画、本当に役立つので是非とも続けていただきたいです。
最大の苦難はリスナーさんと積み上げた絆で乗り越えた
ーー様々な苦難を乗り越えて今のベルさんがいらっしゃるのですね。
鈴乃音:最近あったのがYouTube側からの突然のペナルティですね。正直あれはかなりメンタルに来ていました。2025年4月ごろの話になります。
去年の11月にもペナルティをもらったことはあったのですが、その時は何点か思い当たる所があったので、改善出来たのですが…。最近のものは理由が全く分からず…この時は正直、YouTubeの引退も本気で考えていましたね。
ーー明確な理由がわからないと本当にメンタルにきますよね…
鈴乃音:それでも支えてくれるリスナーさん方がいたので完全引退はせずにせめてTwichの方で配信を続けていこうかとは考えていました。
そんな時に似た経験をされた配信者の方からDMでアドバイスを頂いて、せめて最後にやれることはやっておこうと思い、投稿欄で呼びかけをしたらリスナーのみなさんから結構な反応を頂きました。
ーーリスナーさん方が「楽しい配信をされている方」だと声をあげてくださったんですよね。
鈴乃音:リスナーの皆さんからの温かい反応に救われましたし、この時は活動を続けていて本当に良かった思いましたね。今でも活動を続けられるのはリスナーのみなさんのお陰だと思っていますし、ペナルティを解消することに繋がったと思います。本当にありがとうございます!
ーーベルさんがこれまでの配信を続けてきた過程でリスナーさんたちと築き上げた信頼が実を結んだのでしょうね。お時間をいただきありがとうございました
編集後記
いかがでしたでしょうか?ブログとYouTubeと言った複数の柱を作っていくスタイルは、以前に取材させていただきました声優/ナレーターとして活動されている榎本温子さんと近い考えを持っているように感じました。筆者自身も複数の柱を作ることは良いことだと思っていますので今後もベルさんの活動を応援したいと思っています。
またベルさんの配信も是非、皆様に1度見ていただきたいです。ぼそっといきなり、不意打ちで面白いことを言うのがステキですよ(笑)。自分の好きなミュージシャンの方と通ずるものを感じます。
鈴乃音ベル
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HP